クリスマスシーズンになると毎年必ず思い出すのが、ガンダムシリーズで特に思い入れのあるこの作品。ポケットの中の戦争。僕が小学5年生くらいの時にビデオシリーズで出たんです。

小学生の頃の感想

小学生の頃に見た僕の印象としては、主人公のアルが同い年だったので、親近感を持ちましたよね。夜にモビルスーツのコックピットに忍び込み、「ブーン♪」とか言って思いっきりはしゃいじゃう感じ。『わかるわぁ!!』って感じでした。『アルの家は靴のまま生活するのか。アメリカみたいだな』とか。親に「ご飯何にする?」なんて聞かれた時は、「なんだっていいよ~」なんてアルを意識した台詞を言っていたりしましたねww

MS戦については戦いの数自体は少ないので、ちょっと物足りなく感じていました。しかし第一話の北極基地での戦い。ガルシアの闘いっぷりには見とれてしまいましたね。ハイゴック、ズゴックE、ジムコマンドの戦闘シーンはとにかくかっこよく、何度も繰り返して観ました。そこの戦闘シーンで使われた「架空の空」というBGMも相当カッコいいですよね。架空の空は2話の宇宙の戦闘シーンでも使われましたね。

小学校最後の自由研究だったかな。親友がアレックスとザク改のラストシーンをジオラマで作ってきたんですよ。凄く良くできていてカッコよかったな。自分はプラモは昔から苦手だったので、そういう楽しみ方ができる人はいまだにちょっとうらやましいです。

印象に残っているのはクリスの「逃げるのだって悪いことじゃない。それも自分を大事にする一つの選択。でも私はお母さんやお父さんやアルが大切。大切な人を置いて逃げたら自分が嫌な気持ちになる。だからきっと自分は戦う。皆自分が正しいと思ったことをやるしかないんだわ」っていうセリフ。小学生ながらに、逃げるのが悪くて、闘うのが正しいとかそういうことじゃないんだなって、勉強させられたシーンでした。

大学生の頃に観た感想

大学生の頃、僕はブルーハーツに思いっきりハマっていた時期でした。彼らの曲に「月の爆撃機」というのがあるのですが、第一話でアルが夜の公園でザクのコクピットに忍び込んではしゃぐシーンにめっちゃ合うんですよ。

「ここから一歩も通さない 理屈も法律も通さない 誰の声も届かない 友達も恋人も通さない」「僕は今コクピットの中にいて 白い月の真ん中の黒い影」

曲のワクワク感がアルの気持ちとシンクロしまくりですよ♪

大人になってから観た感想

バーニィの人間味にやられます。子どもの頃はよくわからなかったバーニィの気持ちが、自分の成長と共にわかるようになってくるんですよね。

例えば、アルの前でカッコつけて、「あと一歩でエースだったのにな」とか言っちゃうとことか。わかるわかる。後輩の前で「俺も昔はやんちゃしてた時期あったからさ」なんて話を盛ってカッコつけちゃったこと俺もあったもんな。はずかしーww

あとコロニーが核ミサイルで攻撃されるって知り、逃げちゃうところとか。凄い人間味があっていいですよね。また「嘘を押し通す根性もないくせに」という台詞でバーニィは逃げずに戦うことを決意するじゃないですか。あれは、アルの前で自分はジオンのエース格のパイロットだと嘘をついておいて、その嘘を押し通す根性が自分にはないっていうことなんですよね。最近気づきました。遅いかww

自分が年を取るごとに、どんどん作品の理解が深まるんですよね。もともと子ども目線で作ってる作品ではないんですよね。そこが凄くいい。

一番カッコいいなと思ったのは、アルへのビデオレター。あの中でバーニィは、ガンダムと戦う理由を、自分がガンダムと戦いたくなったからって言っていましたよね。アルを守る為に、皆を守る為にとは言わなかった。

これはアルへの優しさですよね。本当はアルやクリス、コロニーで知り合った人達を守る為。でもあくまで「自分が戦ってみたくなったから」っていうところが、カッコいいんですよ。バーニィは自分が子どもの頃からアラフォーになった今でも、僕のヒーローです。

ポケットの中の戦争の意味

凄く良くできてるなぁって思うのが、クリスマスまでにガンダムを破壊しなければ、コロニーが破壊される。だからバーニィは出撃した。でも出撃前に戦争は終わったから、バーニィに戦う理由はなくなった。でも終戦を知らないバーニィはコロニーを守る為、もう出撃してる。ガンダムと戦ってバーニィは戦死。ガンダムのパイロットはクリスだった。バーニィとクリスはちょっと良い感じだった。

これを全部知ってるのは世界でアルだけなんですよね。終戦後、クリスは引っ越してしまうのですが、アルとのお別れの際、「バーニィによろしくね」と言うんですよね。まさかクリスがやっつけたザクに乗っていたのはバーニィだった、なんて言えるわけない。

最終回のラストシーン、アルは朝礼で大泣きしてしまい、それを友達が悪気なく慰めます。「泣くなよ。またすぐに戦争始まるって」と。ここにアルとのギャップがあるんですよね。

誰にも本当のことを言えない。だから「ポケットの中の戦争」っていうタイトルなんですよね。

唸ってしまうような、作り込まれかたです。

OPとED曲がまた素晴らしい

オープニングの「いつか空に届いて」は今でもとっても好きな曲。ボーカルの透き通るような声と、子ども心が躍るようなワクワク感。いつ聞いてものびのびした気持ちになれますよね。最初に入る「Can’t you see that you are sweet. Oh let me love you so」の意味が未だにはっきりとはわからないのですが、自分的には「あなたは自分の可愛さがわからないの?あなたが可愛くて仕方がない」って感じかと思っています。

エンディングの「遠い記憶」もまた秀逸。曲の素晴らしさとバックに写る、写真の感じが凄くいいんですよね。凄く印象に残るのが最後に「A Happy New Year!」と書いた横断幕をアル達が持っている写真が写りますよね。その時のアルの表情がね。なんとも言えないんですよ。笑っているわけでもない。うつむいているわけでもない。

どのガンダムシリーズとも一線を画している秀作です。

 

 




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