こんにちは、コエドです。先日、ついに初めてチームナックスの舞台を観てきました。
ここからはネタバレもあるので、内容を知りたくない方はお気をつけて。
 
扱った題材が、物凄くよかったですね。ざっくりいえば、歴史に埋もれて誰も知らないけど、北海道を、日本を守った兵士達がいたという話。メンバー全員が北海道出身のチームナックスがやるからこそ、深みが増しますね。
 

PARAMUSHIRの歴史的背景

 
「PARAMUSHIR」、「パラムシル」と読みます。幌筵(パラムシル)島。地図で見るとかなり北の方。ロシアの大陸付近にある島ですね。今は日本の領地ではなく、ロシアが実行支配している島です。
 
地図で位置を確認するにはコチラのサイトがわかりやすくて良いです。カムチャッカ半島の超近く。相当寒そうです。
 
物語は幌筵島(ぱらむしるとう)のすぐ隣にある占守島(しゅむしゅとう)。1945年8月15日は玉音放送が流れ、終戦した日ですよね。でも、8/17、ソ連軍が不法に日本に侵攻してきていたんです。8/15に日本は無条件降伏しているのですが、ポツダム宣言の調印は9/2。ようは「正式調印はまだでしょ?だったら今のうちに侵攻して領地とっちゃいましょ」ってことで、8/17午後11時半、占守島に攻めてきたんですね。
 
8/17の夜は、酒が皆に振舞われていました。そんな中、夜の闇に鳴り響く砲撃音。兵士達は酔っぱらった状態のまま再び戦闘状態に突入したのです。
 
 
 ’’「故郷に帰ったら、何をしようか」
 
 8月15日の玉音放送後、第91師団の指揮下にあった占守島の将兵たちは、酒を酌み交わしながら談笑していたといいます。懐かしい故郷に帰り、家族に再会できることを心待ちにしていた者も少なくなかったでしょう。しかし彼らは、手が届きかけていた安穏な暮らしを脇に置き、再び武器を手に取りました。’’
 
ソ連軍は満州にも8/9に侵攻していました。そこでは殺人、略奪、レイプ等、ひどい状況だったようです。だからこそ占守島の指揮官である樋口さんは、「北海道を、日本を守る為にも絶対にここを通すわけにはいかない」と終戦後でありながらロシアと戦ったそうです。
 
北方領土問題に繋がる、学校では教えてもらえない、歴史に埋もれた戦いがあったんですね。そしてこういった不法侵攻は占守島だけでなく、南樺太でも行われ、そこでは女性達の集団自決もあったようです。この舞台を見て一番勉強になったのは、このような歴史を知ることができたことです。
 
アラフォーになっても、まだまだ学びとの出会いは沢山ありますね。学びと出会えている瞬間って、とても嬉しいですよね!!知らなかったことを知って、どんどん皆でかっちょいい大人になっていきましょう。
 
その他参考サイト
 
 
 

舞台の感想

 
さて、この占守島の戦いで鬼神の如く戦ったのが第十一連隊。十一は漢字で書くと「士」に見えることから、戦車の砲身の側面には士魂とペイントされていたそうです。今回の舞台のサブタイトルで士魂とあるのは、そういったことから来ています。
 
今回の舞台は題材が凄く重いものなのですが、そこをナックスが演じることで、5人のシーンなんかはとてもコミカルになっていて、笑いあり、涙あり、という極上のエンターテイメントに仕上がっていた印象です。
 
僕は人と比べても涙を流さない方なのですが、ラストシーンで紗幕に水島達4人が浮かび上がる演出で涙が出てしまいました。
 
5人で突撃した中、一人だけ生き残ってしまった桜庭が
「命がけで守ったこの国の未来がこれか~!!!」
と絶叫し、言葉にならない声を発して嗚咽するシーンも、胸に突き刺さるものがありました。
 
僕たちが生きている今日は、70年前に彼らが命を賭して守ってくれた未来だ。
 
最後の挨拶の時は5人が順番に少しだけ喋ってくれるのですが、そのフリートークも凄く面白くて、この人達は天才だなと思いました。舞台とのギャップが素敵でした。
 
大学時代結成した演劇ユニットが今日まで続いているなんて、こんな素敵なサクセスストーリーはないですよね。今後の彼らが、どんな舞台を見せてくれるのか、今から楽しみです。
 

 

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