今回は母性がテーマのお話でした。
 
新人看護助手のアオイは病院前に捨てられていた赤ちゃんのお世話をしていくうちに、感情移入していってしまうんです。病院の中だけの名前を付けたり、日々の体重の増減で一喜一憂したり、お風呂に入れてあげたり。
 
どんどん可愛く思えていく中で、その赤ちゃんを捨てた親が来院する。親は女子高生。自宅のお風呂場で産んだという。赤ちゃんのことを「いらない」「ゴミ捨て場に捨てようかと思ったけど、すぐにバレると思った」という。
 
それを聞いたアオイは「私はこの子のお世話をしてきた」と言って、お母さんを睨むが、「あなたはちょっと仕事でこの子と一緒にいただけじゃない」と言い返されてしまう。
 
由比先生は「どうしてここに捨てたの?前にもここに来たことあるの?」と尋ねる。
 
一方で糖尿病Ⅰ型を10歳の頃に発症した妊婦が、病状が進行する可能性がある中でも妊娠がわかったのち、だんだん母性に目覚め、妊娠継続を決意する。
 
この回の終盤。女子高生がお風呂場で出産したシーン、そして赤ちゃんを紙袋に入れ病院に運ぶシーンが描かれる。その時、「誰か。誰か!どうか。。」というセリフを言うんです。
 
看護助手として数日お世話しただけで湧いてくる母性、望まない出産をしたものの、病院まで必死に自転車を漕いで赤ちゃんを連れてきて赤ちゃんの命を繋ごうとした母性、妊娠をした後に芽生えてくる母性。
 
このドラマの好きな所は視聴者にいちいち説明しないところ。今回も「女子高生が何故子どもを捨てたのか」というところは一切説明がない。これはこの回で伝えたいテーマとは関係ないからなんですよね。
 
「いらない」といった女子高生に対して、アオイは悪魔を見るような目つきで睨むが、この女子高生は性被害にあって妊娠したのかもしれないですよね。それで誰にも言えず風呂場で出産。考えられる話です。
 
仮にそのような状況で産まれ、病院の前に捨てられたとしても、お母さんが必至に自転車を漕いで病院まで連れて来てくれた。自分の命を守る為。一瞬でもお母さんに守ってもらえたという事実があるならば、どこか救いがある気がします。
 
何が良いとか悪いとか、そういったことを押し付けないところが好きですね。
 
ちなみに僕は以前、知的障害児の入所施設で働いていたことがあり、その時、初めて担当した子に随分感情移入した経験があります。別れる時は胸が張り裂けるほど苦しかったです。
 
そんなことも思い出した回でした。
 

参考HP




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