今回はアオイと阿部さんという妊婦のお話。

阿部さんはいつも不機嫌だが、実は夫が植物状態となっている。夫は阿部さんの妊娠発覚後虫垂炎になり、手術するも、ごく稀に起こる病状悪化によりそのようになってしまっていた。阿部さんはアオイにきつくあたるも、アオイが懸命に阿部さんの怒りに寄り添うことにより、少しずつ阿部さんがアオイに心を開いていく。

今回の話はここの描写が凄くよかったです。阿部さんに陣痛が訪れ、アオイが背中をさするシーンで、ついに阿部さんが心の内をアオイに訴える。「誰も悪くなかったってどういうこと?ユウ君はただ不運だったって?それじゃ私はどうしたらいいの?」と。

誰かが悪かったのなら、その人を責めれば、その人のせいにすればまだ心は安定するんですよね。阿部さんの場合は誰も悪くなかった。病院にミスはなく、麻酔科医にもミスはなかった。だから誰かを責めるにも責められないのが苦しくてしょうがなかったんです。

阿部さんの気持ちを聞きながら、何も言わず、懸命に背中をさすり続けるアオイ。陣痛の痛みに泣き叫ぶ阿部さん。産みの苦しみと、人生の苦しみが入り混じった、凄く良いシーンでした。

結局阿部さんの旦那さんは死んじゃうのですが、市民病院のベテラン看護師がアオイに「ベッドが空いたから、ベッドメイクお願いできる?」と言うのですが、このベテラン看護師の演技も凄くリアルでした。動じないというか、阿部さんの死をしっかり受け止めつつも、次の患者さんのことをもう考えている感じが良かったです。

お話の最後では「当たり前にあったものが、突然奪われる。生きるのって案外大変だよ」というアオイの独白があり、胸に響きました。

どうしようもないこと。誰にもどうにもならなかったことって、少なからず誰にもあるんじゃないかと思います。僕にもやっぱそういうのあったから。

20歳の頃、子どもの頃から一緒に暮らしていた家族が突如離散した。息子が生まれる前、9週で赤ちゃんが流産した。息子は産まれた時に産声がなくて、すぐにNICUのある大きな病院に救急車で搬送された。親友の夫婦がようやく妊娠し、今度産まれると思ったら、先日700gで突如帝王切開になった。

今僕の妻は二人目の子を妊娠していますが、不妊治療の末に妊娠したと思ったら、絨毛性疾患の疑いが掛かったり、今は赤ちゃんの膀胱が小さいことが心配されています。

予想もしなかったようなことがバンバン起こるのが人生なんだよな。そういうことを、このドラマはありのまま伝えてくれている気がします。そして、それでも人生は価値がある。素晴らしいんだということを一緒に伝えているからこそ、魅力的なドラマに仕上がっているんですね。

このドラマ、ついつい感想書いちゃいますね。妻が妊娠真っただ中で色々あるからかな。




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